何故、メーカー直売では無く工場直売なのか?
ヤスリ使用の変化----
高度成長時代 ヤスリでのバリ取り作業は 50%でしたが、現在98%を占め、仕上げ加工が極端に減少し、切れる良いヤスリより 安いヤスリが求められ、本当に良いヤスリが流通に乗リ難くなりました。
反面、ニコルソンやバローべ等の輸入有名ヤスリが国産品の七割高でも売られているのが現状です。 ニコルソン等を使っている方は比べて頂きたい。
国産品の中にも最高レベルがある事を知って頂きたい。
バリ取り作業でも工場直売により当社ヤスリなら楽に、長もちですので今お使いのヤスリと比べて結局、お安くなります。
---お買い求めの際は従来の新品を1本残して置いて下さい。当社のヤスリに慣れますと従来品では新品でも満足できない事にお気付きになります。
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輸入ヤスリが最高は大嘘だ!
でも、今のブラジル産のニコルソンにはガッカリだ。今までライバルとして競って来たつもりなのに 非常に残念に思います。
56年間ヤスリを造って来て『ニコルソン、バローべの輸入ヤスリは国産の2倍もきれる。』と、言う風評が金物業界でずっと聞かれるのを、私は容認できません。
今回、当社の製品とニコルソン社の製品を西部工業技術センターにて切削切削性能試験して頂きました。(当社は鉄工ヤスリ専門、特に油目,細目が得意な個人企業です。良いヤスリを造って居りますが、当然売れません。)
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余談、ヤスリは日本刀より難しい!!
日本刀・ナイフ・包丁は現代の名匠が造り、ドイツゾーリンゲンでは最高の名工が造り、包丁造りも名人が居られる。同じ焼入れ製品で有りながら、ヤスリの地位は非常に低い。それはヤスリが工場の中に留まる道具で有り、消耗品に近い寿命しか無いからである。それはしかたがないが、ヤスリは焼き入れられたままです。それで鉄を相手にして 切れて当然の道具がヤスリ。日本刀等は丁寧に研がれ、磨かれ始めて切れる余りにもヤスリには評価が厳しいのでは無いでしょうか! (職人のぼやき)
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私も今年で89歳になります。この写真から髪は白くなりましたが 毎日工場まで歩き、ゆっくりうどんを作り、朝御飯と言う日課です。ここ十年 入院したりして残念ながら思うように働けなくなりましたが 良くきれると言われる事が 私の愉しみです。
壷万でヤスリ見習いを15歳から始め、19年春に召集、12月に近衛に入隊し、東京大空襲に遭い、終戦 原爆の廃虚を通り仁方に、親戚の手伝いで大工を3〜4年、色んなヤスリ工場に勤め、38年独立 三井さんの工場に 機械1台の間借りして始まりました、40年には仁方本町に自宅兼工場を建て、田中さんの時は忙しく5〜6人になった時も有りましたが 今は騒音を考え、ヤスリ団地に54年に移転して現在に到ります。
現在 娘婿と2人の小さな工場です。 まだまだ 頑張りますのでよろしくお願い致します。
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